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ミュージカル『パレード』【観劇メモ】

演目:ミュージカル『パレード』
観劇日時:2021年1月30日(土)18:00~
場所:東京芸術劇場 プレイハウス

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*概要(HPより引用)

ミュージカル『パレード』は20世紀初頭のアメリカで実際にあった冤罪事件を題材に夫婦の愛を描いた究極の人間ドラマ。脚本を手掛けたのは、『ドライビング・ミス・デイジー』など数多くの名作を手掛けたピューリッツァー賞受賞作家 アルフレッド・ウーリー。そして『ラスト・ファイヴ・イヤーズ』『マディソン郡の橋』など、ブロードウェイで最も注目されている気鋭のジェイソン・ロバート・ブラウンが作詞・作曲を手掛けた。複雑に絡み合った人間関係とそれぞれの思惑が描かれる精緻な脚本を、アメリカ南部のフォークソング的要素を盛り込んだ美しくメロディアスでありながら力強い楽曲でミュージカルでしか表現できない感動的な人間ドラマに仕上げ、1999年米演劇界最高峰のトニー賞で最優秀楽曲賞・最優秀脚本賞の2部門を受賞した。
2017年には読売演劇大賞 最優秀演出家賞受賞歴もある森 新太郎の手で日本初演。本作で初めてミュージカルを手掛け、その大胆な演出で観客に衝撃と感動を与えた。

そんな秀作ミュージカル『パレード』が2021年1月、日本演劇界屈指の実力派キャストと共に満を持して帰ってくる!

主人公のレオ・フランク役には映像作品でも注目を集める傍ら、ミュージカル界でトップを走り続ける 石丸幹二、その妻 ルシール役に劇団四季時代からその歌声に定評のある実力派 堀内敬子を演じる。数々の作品で相手役を務めた二人が、初演に引き続き数奇な運命に翻弄される夫婦を演じる。さらに岡本健一武田真治、石川 禅、坂元健児、藤木 孝、安崎 求、未来優希ら個性と実力を兼ね備えた日本演劇界屈指の実力派キャストが初演に引き続き再集結。さらに新キャストとして今井清隆、内藤大希がこの重厚な物語に新たな命を吹き込みます。繊細な物語とドラマティックな楽曲に彩られた意欲作にご期待ください。

*あらすじ(HPより引用)

物語の舞台は、1913年アメリカ南部の中心、ジョージア州アトランタ南北戦争終結から半世紀が過ぎても、南軍戦没者追悼記念日には、南軍の生き残りの老兵が誇り高い表情でパレードに参加し、南部の自由のために戦った男たちの誇りと南部の優位を歌いあげる。そんな土地で13歳の白人少女の強姦殺人事件が起こる。容疑者として逮捕されたのはニューヨークから来たユダヤ人のレオ・フランク。実直なユダヤ人で少女が働いていた鉛筆工場の工場長だった。彼は無実にも関わらず様々な思惑や権力により、犯人に仕立て上げられていく。そんな彼の無実を信じ、疑いを晴らすために動いたのは妻のルシールだけだった。白人、黒人、ユダヤ人、知事、検察、マスコミ、群衆・・・・それぞれの立場と思惑が交差する中、人種間の妬みが事態を思わぬ方向へと導いていく・・・・。

*ざっくり感想(ネタバレ含む)

  • 幕が降りた時の気分のずっしり感。すぐカーテンコールに切り替えられない感じ。ここまでずっしり重く響いたミュージカル初めてかもしれない。。これが実話なんだよなあ。。
  • 大量の紙吹雪の演出は圧巻!!序盤にしてものすごい量!片づけるのかな?と思いきやそのままなのか!笑とびっくり。でもその降り積もった紙吹雪をその後もうまく使っていくのだなあ。。
  • 傾斜のかかった舞台と回転する舞台装置、舞台の後ろには大木。そして堆積する紙吹雪。たくさんのセットはなくシンプルだけど、いろんな見せ方があるのだなあと感じた。
  • 印象に残ってるのはやはりピクニックシーン。それまでの夫婦の溝や苦悩があってこそ、あのシーンはじーんと来た。<無駄にした時間>っていう曲も素敵。ぽろぽろ泣いた。
  • <まだ終わりじゃない>で力強く、レオとルシールが歌うのも良かったなあ。希望が見えた瞬間。
  • ちゃん社会背景が分かっていないとちょっと理解が難しいかも。勉強不足だったので、公演プログラム読んだり、公演合間の休憩中や終演後ググってみたり、理解しようとした。アメリカでの対立が複雑(白人・黒人・ユダヤ人、北部・南部)でそれぞれの立場の人の思いもあるなあと。人々の意識は簡単に変えられないものだから、「昔はこんな差別がありました」という話ではなく、実は今も残っているものであったりするのが深い。ただの冤罪ではなく、社会の中で叩きやすい存在として利用され仕立てられ、結果社会に殺された。悲しすぎる。。社会のマジョリティーの意見=正解ではないし、自分で考えずその正とされる考えに流されると、自分も加害者になりうるなあと痛感した。
  • 全体的に暗いストーリーだけど音楽は割と明るい曲も多くて。裁判のシーンも音楽があったからこそ、暗くなりすぎず見れたのかも?劇中の音楽はアメリカ南部らしい曲が多いらしいが「南部らしさ」をよくわかってないのでぴんとこないのがちょっと悔しい。
  • ミュージカルの基となった実際の事件の解説記事は必読!観劇後にちゃんと読むとさらに理解が深まる。